物事のいいぶん
嵐の夜

妹が泣きながら、電話かけてきた。お姉ちゃんちに泊めてよって、断ることができなかった。

 

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何かあったかしら、旦那を1人にして家出するぐらいのことなの!?コートの下にパジャマしか着てない妹は、携帯電話とお財布だけを手に握って、ドアの外に立っていた。取り乱してる様子で、ずっと泣いていた。

 

旦那と家事のことで喧嘩したらしい。結婚してから、前の仕事を辞めて、専業主婦になったけど、使用人になったつもりはないって、家を飛び出してしまった。

 

夫婦って難しいね。私もうまく言えないけど、姉妹でも結婚生活についてお互いに深く干渉できないと思う。でも、泣き崩れた妹を見て、私も心が痛む。とりあえず、妹に合わせて、妹旦那が悪いって合わせて言うことにした。

 

翌日、こっそり妹旦那に電話して、迎えりくるように頼んだ。

電話で話してからしばらく妹旦那が来た。とりあずに、家に入れて、本人たちに話をさせようとした。

 

「お姉ちゃんはやつに電話すると思った。あるものを用意した。これでも食らえ」って、妹は、紙らしいものを旦那に投げつけた。

 

あぁ!もしかしたら、離婚届と思ってたら、「株式会社ティーネットジャパン四国支社徳島営業所の転職/求人情報 【国内最大級の転職サイト】」という長ーいタイトルの求人情報。この子はいつの間にこんなものをプリントアウトしたんだろう。離婚届じゃなくて、本当によかった。冷や冷やしたわ。

 

妹旦那の方を見たら、彼も今ので、細胞3000個死んだ顔をした。

妹「主婦はもう嫌。私は働くことにした。ここで働くからね」

なんかよく分からなかったけど、その後、2人はすぐ仲直りして帰って行った。

 

昨夜の出来事は嵐のようだった。